◆歴史的快挙! 最難関といわれるGKのヨーロッパプロ契約を勝ち取った25歳・180CMの守護神
社会人のGK柴田奨選手(25歳・当時)が、チェコの由緒あるクラブ、FCドラニーとプロ契約を結びました。
ヨーロッパでは、コミュニケーションや身長、自国人優先などの理由から日本人GKのプロ契約は大きな困難を極めると言われていますが、身長180CMの柴田奨選手が、ネバーギブアップとハードワークの精神を前面に出し、困難を乗り越えて新たな歴史の1ページを刻みました。
◆日本代表を撃破した名将から認められた日本人GK
FCドラニーの名誉会長を務めるのは、ミラン・マチャラ氏。
その名を聞いたことがある人は数多いでしょう。
クウェート代表監督として96年アジアカップ準々決勝で加茂ジャパンを2-0で勝利、
バーレーン代表監督として2010年南アフリカワールドカップ・アジア3次予選で岡田ジャパンを1-0で勝利、
バーレーン代表監督として2011年アジアカップ予選で岡田ジャパンを1-0で勝利しました。
ワールドカップ6大会連続出場を誇る日本代表に対し、アジア各国の代表を率いる監督が3回公式戦で勝利を挙げたのは、マチャラ氏以外は存在しません。
マチャラ氏は、約30年近く中東諸国で指揮を執り、日本代表を撃破した功績を称えられ、「中東の魔術師」という異名を誇ります。
「Very good goalkeeper」
柴田奨選手のトレーニングでのセービングを見たマチャラ氏は、目を細めながらこう言っていたのが印象的です。
「チェコで経験を積めば、ヨーロッパ五大リーグに将来行けるだろう」
世界的な名将からその実力を認められた柴田奨選手の今後の活躍に世界の視線が集まります。
チェコの家族に招待され、ディナーを共にする柴田選手。明るく、積極的な姿勢で多くの友人・知人を作り、充実したオフザピッチを送っている。